授業で婚外子差別を知った学生達の感想

1 今回、一番気がついたことは、私が18年間
生きてきて、無意識のうちに間違った知識を
得ていたかもしれないということです。ーーー
小宮千春

 

2 この講義の後、結婚は届けを出して成り立つ
という「常識」がいっぺんにひっくり返ったよう
な気がします。(略)
日本人のほとんどが当たり前じゃないことを
当たり前だと思っている。あたりまえだということ
に、流されていて、どうしてそのことについて
違っていてもいいんじゃないかということに、気が
つかなかったというか考えなかったのか、自分自身
も不思議に思いました。ーーー坂崎朱美

 

3 このような問題が生じたときに、人は自分の
本当の正体を現すのかもしれないということを痛感
した。ーーー伊藤麻友子

 

4 (婚外子の相続差別)家族の愛の深さを、
そんな狂った物差しで測るのはおかしいと思います。
ーーー水野友紀

 

5 「婚外子」このような言葉が、世の中に存在
していいのだろうか。何度考えても、あってはなら
ない言葉です。ーーー伊藤麻紀

 

6 自分を恥ずかしく思った。私のように、無関心
だと考える者がいることも差別の一つだからだ。
ーーー橋本康子

 

7 私たちの住んでいる国には、こんなにひどい差別
があったということに驚きました。ーーー田辺いずみ

 

8 世の中にこんなことが起こっているなんて、全く
知りませんでした。世界の平和を祈るなんて訴えている
日本が、婚外子に残酷な差別を犯してしまっていること
を知り、驚き、ショックでもあります。ーーー中村育代

 

9 この世の中で「正統でない子」などというのは存在
しないと思う。どうして法律は、このような差別用語を
作ったのだろうか。ーーー村松理恵

 

10 中田さんの辛い過去を聞いて、悲しくなりましたが、
それ以上に怒りがこみ上げてきました。女が男より弱い
立場であることを見せつけられたようでした。ーーー寺
田さとみ

 

11 母親が届出婚をしたかしないかによって起こる差別
は変。国はもっと考えるべきだと思います。ーーー勝野恵

 

12 恥ずかしい話ですが、ほんの少しだけ、心の中で中田
さんに対して差別のようなことを思ってしまいました。ー
ーー遼()美里

 

13 そういう状況にいる人、それによって差別を受けて
いる人がいるからこそ、こういう言葉があるのに、今回
話を聞くまでは、「婚外子」「非嫡出子」という言葉を
聞いても何も感じることはなかった。それどころか、
今こうして考えてみると、私はそういう立場の人たちを
自分とは違うものというように考え、決めつけ、当たり
前というように差別をしていたのだということに気づき、
自分をとても恥ずかしく思いました。ーーー秋元良子

 

14 この国は、どこまで男中心にできているのだろう。
と怒りを通り越して、驚きを感じています。ーーー加藤
夕季

 

15 社会にどう追われようと、中田さんにとってはたった
一人のお母さんだし、それを誰にお変えることもできない
し、そんな権利は誰も持っていないのです。江戸時代にエタ
・非人を置き査閲をして、農民は一番くらいの低い立場で
はないと思わせたように、婚外子を差別することによって、
誰かが特でもするというのでしょうか。決して誰も得なん
てしません。夫婦別姓の問題もそうですが、国が干渉しす
ぎているような気がします。いつかこの世から「婚外子」
と言う言葉がなくなることを私も祈っているます。ーーー
前川夕紀

 

16 なぜ婚外子が差別を受けなければならないのかわかり
ません。別に正義感とかそういうのじゃなくて、単純にそう
思います。

 

17 本当に世の中には色々な差別があるなと思いました。
それを、差別されて当然とか、そのことの問題の重大さに
気づかない人が世の中にいっぱいいるのだということもわ
かりました。それに気づいた人が、その問題に正面から
向かっていくことが大切だと思います。ーーー林美里

 

18 人種差別や部落差別は全面的に問題とされているのに、
日本には認められていない子どもがいる。それこそ大問題
のはずだ。ーーー飯田亜矢

 

19 今回初めて婚外子という言葉、その意味を知りました。
とても現実にはあり得ないような話だと思いました。ーーー
松川るみ

 

20 全く罪のない子に、こんな残酷なことをしてもいいのだ
ろうか。日本の社会にも苛立ちを、国の考え方にとても不安
を感じました。ーーー市川志都江

 

21 出生届に嫡・非嫡を書かせることで何になるのでしょう
か。ーーー小川知美

 

22 今まで婚外子をたくさん傷つけてきているというのに、
きちんと改正されなかったのは何故なのかと思う。ーーー
瀬川麻里子

 

23 講義を聞いて、自分が何も知らないことに気がつきま
した。自分が何も考えずに生きていることが恥ずかしくな
ってきました。(略)(婚外子の責任を母に負わせること
を当然とする女性に対して)もし本当に彼女らがそのよう
に考えているのなら、私は彼女らが同じ女性であることを
恥ずかしく思います。(略)今、現在「婚外子」といわれ
ている人たちの苦しみを知り、心が痛みました。ーーー
伊藤ナルミ

 

24 とてもばかばかしいことは、婚外子になるか否かが
たった紙一枚で違ってくるということである。(略)そんな
日本社会を知り、とても悲しかった。はたして自分は何か
できるかわからないけれど、婚外子の方の実体験を聞けた
ことによって、私の中で法律に対する見方が変わったような
気がした。と同時に、ここでも男女の差別を強く思い知らさ
れた。ーーー河江和代

 

25 「現代の日本社会は何だか変だぞ」とおもいました。
特に婚外子差別は合理的差別だなどと衆議院の議会で話され
ていたなんて、びっくりしました。ーーー間瀬梨加

 

26 憲法14条の「法の下の平等」は素晴らしいと思います。
しかしそれは、この法律が本当に守られていればの話です。
(略)子どもは大人を見て育つのだから、大人が差別をする
ような態度をとっているうちは、いじめもなくならないと
思います。(略)まだ20歳になっていない私でもわかること
なのに、なぜ多くの政治家や法を作っている人にはわから
ないのだろうと思ってしまいます。ーーー後藤麻奈美

 

27 「婚外子」や「非嫡出子」などと違う人種のような呼び
方をされていることに、とても驚きました。なぜ、そう呼ば
れなくてはいけないのでしょうか。(略)
女性は子作りのマシーンと化されていて、人間としての扱い
をされていなかったのだと思いました。(略)
「人間は法のもとに平等だ」と言っている法律に「どこが
平等なの?」って言いたくなります。紙一枚で親子の関係の
重さを計られるのは、何よりも辛いことだと思いますし、紙
一枚で愛情は計れないのに、とても不思議に思います。ーーー
服部梢

 

28 生まれて18年間で知った男女差別は全て他人事であり、
深い関心は持たなかった。それが今回の中田さんの講義を聞き、
不思議と「女の私と人間の私」を考えるようになった。(婚外
子差別の)率直な感想は「ばかばかしい、どうしてこんな法律
に縛られ苦しまなければならないの」
人が人を差別するのは人権侵害だと思うが、法律や制度を設
けているのはそれ以上だと思う。(略)私が18年生きてきた
日本でこんなことがあったなんて本当に信じられない。今すぐ
改正してほしい。するべきだ。ーーー長尾麻貴

 

29 母親が届出婚をしたかしないかによって、なぜ子どもの保
育所の入所費や公営住宅の家賃にまで影響されなければなら
ないののか。全く理解できない。(略)なぜ婚外子だからとい
って、戸籍や相続で差別されるのだろうか。こんなふざけた
法律のせいで、どれだけの子どもが傷ついているだろうか。
ーーー堀田利加子

 

30 女は男の性欲を満たす道具ではない。こんな法律があるから
いまだに男女の差別があるのだ。差別をなくすためには、婚外子
の差別をなくし、その父親にも責任を負わせなければならない。
(略)今回の講義で日本の残酷さと無責任さを切々と思い知らさ
れた。ーーー柴田恵利香

 

31 (婚外子差別を知って)あいた口が塞がらない。(略)「婚
外子」や「非嫡出子」という言葉が一般的に認められていること
自体が変だ、ということに気がついて。その言葉が差別を生み、
一部の人を苦しめている。それに気がつかなかった自分も、その中
の一人だったのだ。
今回の授業で、普段当たり前(常識)に感じていたことが大きな
間違いだったり、自分がどんな意見を持って生きてきたのかが分か
った。それは、日本社会という偏った考えの中で、単に踊らされて
いただけのような気がしてならない。ーーー重山知子

 

32 (婚外子差別は)ばかばかしすぎると思います。世の中間違っ
ています。まるで人間を、物質的に扱っているようで大変腹立たしい。
全くの人権侵害、差別である。ーーー北村妙子

 

33 平気で女性をここまで差別する日本人の一人ということを
今、初めて嫌だと思った。これまでにも女性差別のことは何度も
聞いてきたが、「まあ楽できるのも女だ」と聞き流してきたが、
今回の婚姻、婚外子のことについては心の底から腹が立った。
そして日本という国についても、裕福だということで先進国だ
と言われているが、中身をみたら考え直さなければならないこと
だらけの貧しい国という気がしてきた。それを改善するために
も、今回の民法改正は重要なカギになるだろう。ーーー堀田
利加子

 

34 (子どものために婚姻届を出すこと)さんざん悩んだ結果と
はいえ、子どもを嫡出子にして問題からするりと抜けていくの
では、今後の日本は変わっていかないと思う。ーーー塩沢美穂

 

35 母と子が何の心配もなく生活できるような制度が、婚外子
であっても適用させるような社会にならな変えれば、日本も先
進国とはいえないと思う。
(略)日本の戸籍制度が婚外子を苦しめている。法律婚制度を
維持したいために、婚外子を差別するなんてもってのほかで、
日本の国は戸籍制度を考え直さなければならないと思う。ーーー
田島佳代子

 

36 婚外子差別のことを知ったことによって、今まで考えもしな
かったことを考えさせられた気がする。ーーー奥本尚代

 

37 国は、生まれてきた子どもを、本人にはどうしようもないこ
とで差別しているのだ。国に従って法律婚をしないと婚外子差別
をする、というのは脅迫に近い。ーーー廣田美起

 

38 婚姻届を出すから「非嫡出子」と呼ばれる子どもが生まれ、
「嫁」という感覚で見られるのだと思います。もう少し結婚とい
うことを考え、届出が本当にそれほど大切なものかを、みんなが
考えるようになってほしいと思いました。ーーー鶴田美里

 

39 もっとはっきり自分を表現でき、自分の考えを述べられる
女性が必要だと私は考える。自分もその一人でありたい。今回の
講義でそのきっかけをつかめたような気がする。ーーー小林晶江

 

40 紙一枚のために、自由を奪われ差別を受けている人もいる。
その人の人生は一体、誰が責任を取るのか。ーーー赤野ゆう

 

41 中田さんの話を聞いて、初めて法律とは何のためにあるのだ
ろうと思った。人を、人権を守るための法律が、そんなに人を
差別していることを知った。(略)
裁判に携わっている人には、女の人もいると思う。その人たち
はどういう思いで裁判を行なっているんだろう。法律が正しいと
思っているのか、心のどこかでおかしいと思いながらも裁判を行
なっているのか。その人たちには、間違いを正す力はないのか。
もっと女性に権力があればちょっとは変わっていたかもしれない。

 

42 未婚で出産すると、女性だけが非難され、男性の責任は問われ
ない。どうして女性だけ非難されるのか。そしてなぜ、同じ性の
女性からも非難されるのだろう。ーーー田辺寛子

 

43 「婚外子」をめぐる法律や差別する風潮のある日本の人間だと
いうことが、私はとても恥ずかしいし情けない。ーーー小嶋朋子

 

44 私は日本の多数の人たちの意識は、まだ明治民法のままである
と感じました。ーーー稲葉あゆみ

 

45 政府は婚外子差別をしなさいと言っているようなものだと思う。
(略)婚姻届を出すのは、生まれてくる子どもが差別されないため
だけだと思う。そう考えると、婚姻届とは、何を意味するのかわから
なくなってくる。ーーー中島亜紀

 

46 家族に対しての古い考えを改めて、家族とは自立をした個人が
助けあえる場所になれたらいいと思う。対等な人間として生活を
共にして、もっと自由に生活できるといい。そのためには女性が、
もっとこの問題を自分のこととして考えなければいけないと思う。
ーーー小林麻美

 

47 お話を聞き、歴史は動いているんだなと感じました。「家制度」
に縛られていて何もできなかった女性が、今は中心となって法と
たたかっている。ーーー加藤有紀子

 

48 日本人は個の感覚が少なく、法律・規範・しきたり・伝統など
に縛られている人がたくさんいる。そういう人が政治家をやり、
法律をカチンコチンの頭で作っているから、日本の法律は世界より
劣っていると言われるのだろう。(略)結婚ということが「お嫁に
行く」「嫁をもらう」ではなく、「パートナーになる」というよう
に、言葉からも男女平等になっていくように、少しずつ変化が見ら
れるようになったらいいと思う。ーーー金森美智子

 

49 日本人の「結婚」に対してのイメージを、180度変えるべきだ
と思います。ーーー林野亜希

 

50 結婚するときは戸籍を入れて名前を変えて、それが当たり前
だと思っていました。でも当たり前ではないんですね。何のために
そんなことをする必要があるのか。男にとって、世間にとって、
支配する者にとって都合がいいだけ、馬鹿らしい。ーーー倉本涼子

 

51 結婚は二人の意志でしたことなのに、結婚すると一番偉いの
は夫であると思っている人が多いと思い。それは男だけでなく、
女もそう思っていたからではないだろうか。ーーー中井麻友美

 

52 同性が一体感を生み、それにより離婚しないというので
あれば、夫婦同姓のもとで離婚が増えるというのは不思議な
ことになる。ーーー中西佳美

 

53 今まで夫婦別姓は、家族の一体感が損なわせ、また子ども
にも被害を被らせるのではないかと思っていました。しかし
講義を受けて考え方が変わったというのか、男性に対して、
法律や制度に対して不満が出てきました。
女性は妻となったら、その名は、大げさかもしれないが、
知られることもなく使われることもないかもしれない。
こんなことにも、男女差がはっきり見えるような気がします。
ーーー斎藤奈美

 

54 考えてみれば、夫婦別姓でもいいと思います。(略)
妻が夫の姓を名乗ることで、夫の従属物になったような気
になって、夫婦の対等な関係が保ちにくくなるのではない
かと考えました。ーーー佐藤友未子

 

55 高校生の時、先生の名前が変わりました。その時私たち
は、離婚をしたのだと噂ばかりしていました。当事者にとっ
ては、居ても立っても居られない気持ちだったに違いありま
せん。この講義を聞くまでは、夫婦が同じ姓にするのは当た
り前なのだと思っていました。けれども、結婚を考える相手
に出会った時、その人と真剣に考えてみようと思います。
(婚外子差別を知って)日本という国は国際的には豊かで
あるけれども、人情的には最低だと思う。ーーー米山亜友子

 

56 婚姻届を出して姓が変わると、女性は一個人ではなく、
「夫の妻」であるというイメージを受けますが、別姓だと、
不思議なことに一人の女性という印象を受けます。ーーー
栗本麻貴

 

57 そもそも、どちらかの姓を名乗る必要なんて、どこにも
ないはずである。よく、結婚したら女は家事をし、外に働き
に出るのは夫が許さないという。私の父も、その中の一人で、
母が働きに出て家に帰るのが遅くなると機嫌が悪い。その理
由が「家の掃除が手抜きだ」「遅くなると子どもがかわいそ
うだ」など。子どもがかわいそうというより、自分が寂しい
のだと思う。誰もが忙しいなら、家のことは分担すればいい。
(略)(同性が)子どものためだとかいうのは、子どものいい
迷惑だろう。ーーー松行陽子

 

58 私の家族を含めて今の日本のほとんどの家族は、夫(父親)
によって支配されている一集団のような気がします。ーーー
小宮千春

 

59 父が母におかずの味付けの事で、すごく怒った時があった。
私は自分で作りもしないで文句ばかり言う父に、すごく腹が
立った。母だって仕事をしている。食事の巡撫をする時間には
きちんと帰ってきて作っている。それはとても大変なことだと
思う。父はその時何をしているかと言うと、テレビを見て待って
いるだけだ。ーーー村松里恵

 

60 姓という支配の下で女性が家庭に縛りつけられるくらい
なら、個人個人を尊重する生活の方が魅力があると思います。
夫婦別姓に反対している人は、何だか変な誤解と偏見がある
ように思います。夫婦も人と人のつながりであることを自覚
しないといけないと思います。
子どもについては一番差別してはいけない点だと思います。
ーーー熊谷有香

 

61 男は女を所有物のように扱い、妻が子どもを生む道具の
ように思っている人もいます。結婚制度は父権を守るために
あり、女を守るためではありません。ーーー加藤三代子

 

62 考えてみると、結婚するからといって改姓するのは、
納得いかない話だ。ーーー森光真弓

 

63 男が女の姓に変わるのは勇気がいることなのに、
女が結婚して姓が変わっても誰も不思議に思わないと
いうのは、初歩的な男女差別だと思った。ーーー山内
智洋

 

64 中学、高校の委員長、副委員長を決める時、いつ
でも委員長は男、副委員長は女であった。別にそう
決まっていたわけではなかったが、当時は何も考えな
かったし、別に違和感もなかった。今になって考えて
みれば「副委員長」の「副」の字は何だったのだろう。
ーーー加藤妙美

 

65 夫の氏に変わるのは当たり前だと思っていたが、
それはおかしいことではないかと思えた。(略)私が
結婚する時に別姓にしたいからというわけではない、
誰かが夫婦となって自分の姓でいたいという時に別姓
が認められていてほしいと思う。ーーー清水美紀

 

66 所詮は、男性が作り上げた法律であるに過ぎない。
民法改正について、賛成している議員の中にどれだけの
女性議員がいて、反対している議員の中にどれだけ女性
議員がいるのか。ーーー有賀詠子

 

67 国会とか、議員とか、法律って自分とは遠いものだ
と思いがちだけど、そんなことはないと思う。法律は変
えようと思えば変えられるものです。ーーー内藤晃江

 

68 現在の教育制度を見直し、未来を担う子どもたちに、
新しい考えを持たせるべきだと思います。そして中田さん
の訴えていること、願っていること、つまりは、本当の
「自由・平等」を日本の社会に芽生えさせるのです。ーー
ー寺田さとみ

 

69 届けを出した時が結婚と考えるのは、やはりおかしい
と感じ始めました。ーーー小川知美

 

70 小さい頃、母が結婚する前は、名字が「田中」では
なく、「酒井」だったということを聞いて驚いたことを
思い出しました。ーーー田中なぎさ

 

71 別姓にするだけで一体感を損なうくらいなら、たいした
夫婦・親子関係ではないのだと思います。ーーー加藤夕季

 

72 夫婦別姓同姓を選択できるようになり、話し合って
二人で納得して決めることができれば、そこに一体感が
生まれてくるのではないでしょうか。ーーー廣田美紀

 

73 私の母は母子家庭で育ち、姉、つまり私の伯母とは
母親が違います。けれどそのことについて、辛かったとか、
寂しかったとか母が言うのを聞いたことはありません。
それに伯母ともとても仲がよく、最近まで私はそのことを
知らなかったほどです。こうしたように、家族というもの
は血縁でも戸籍でも決められるものではありません。まし
てや、第三者が決めるものでは絶対ありません。ーーー
太田千栄子

 

74 結婚しても名前を変えない、そこから本当の自立を
始めることができるのではないだろうか。(略)
婚姻届を区役所に置かずに、離婚したという証明書を
自分で持っていた方がいいと思う。これも人間としての
権利なのではないだろうか。李星洋

 

75 今までこのようなことに関して、何も考えたことが
ありませんでした。けれどやっぱり変える必要がある
ような気がしました。このままではいけないような気が
しました。それができるのは現代を生きる人間、あたり
前に思っていたことを、もう一度しっかり見つめ直す
必要があると思いました。ーーー金森友紀

 

76 夫婦の間に国が割り込むこと自体おかしなことで
あるし、国に届出をしなければ結婚と認めないという
のは選択の自由を奪っていて、それこそ人権が守られ
ていないのではないかと思います。考えてみれば、
戸籍は人権差別そのものなのかもしれません。ーーー
湯浅和美

 

77 好きな人と結婚して、その人の宇治になることは
幸せなことだと思っていた。(略)
戸籍がどのくらい大きな影響を与え、私たちの生活
に関わってくるのかを知った時、今の夫、同姓の制度
をうかつに受け入れてはいけないと思いました。(略)
大の大人、つまり一人の人間が個人の籍を持つのは
むしろ当然のことであって、それと家族とは全く別の
問題として考えていいと思います。ーーー松川るみ

 

78 好きな時に好きな姓を名乗って、一体誰が困るの
でしょうか。ーーー鈴木裕子

 

79 自分の姓さえ自由に選択することができない国が、
民主主義の国であると言えるのでしょうか。戸籍制度に
ついて私たち一人ひとりが差別されているのだと気づい
て、自分の問題として真剣に考え直さなければならない
と思いました。ーーー亀井芳子

 

80 人間にとって一番大切な心と心の結びつきを、戸籍
制度や同姓制度といった人間が自ら作った法律で、妨害
してしまってはいけないと思う。法で人間を縛り付ける
のではなく、人間の権利をもっと尊重できるようなものを、
夫婦や家族がもっと住みやすい社会を、自分自身の手で
作り上げていかなければならないと思う。ーーー恒川史子

 

81 (女性の自立を)別姓というスタイルから始めてみる
という方法もあると思うのです。戸籍というのは本来何の
ためにあるのか考えてみたい。私たちに本当に必要なのか。
(略)何も考えずに法に従って行きて行くのは楽なことか
もしれません。しかし、それでは女性に生まれた意味が
ないのではないか。ーーー加藤典子

 

82 戸籍がいかにおかしなものか、いかに女が知らず知ら
ずに差別されているか、自分の国のことなのにカルチャー
ショックを受けるなんておかしいですが、今、私はまさに
そんな感じがしています。ーーー服部真衣

 

83 今まで19年間近く生きてきたが、戸籍制度を当たり
前のことに受け止めてきた。疑問にすら思わず、このよう
なことを考えさえもしなかった。しかし、今回講義を受け
て、何も知らなかった無知な自分が非常に恥ずかしく思え
た。
「人民の人民による人民のための戸籍制度の見直しを」
ーーー竹村幸

 

84 日本という国は、なんというおかしな国なのかと思い
ました。(略)女だからそのうち誰でも結婚するから、放
っておけばいいなんて役所の人間が平気いうなんて、何か
間違っている気がします。(略)
差別がなくなり、私は私として、一人の人間として扱わ
れるようになるには「戸籍」という理不尽な制度を見直し
ていかなければならないと思いました。ーーー成瀬英香

 

85 人が幸せに暮らすための法律がこんなに矛盾だらけで
は、なんの役にも立たないと思った。だが、国のことを考
える前に私たち自身の考えから買えなくてはいけないのだ
ろうと思う。ーーー近藤佐代子

 

86 考えが変わりました。戸籍は本当に必要なのだろうか。
もし必要だとしたら、誰にとって必要なのかがわかりませ
ん。ーーー白井留美

 

87 姓や血のつながりに頼るのではなく、個人を尊重して
いける家族を作りたい。ーーー清水知子

 

88 最後に、講義を聞いて、行動を起こさなければ何も起
らないということに、はっきりと気づいたと思う。ーーー
早川さやか

 

 

 

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