赤ちゃん取り違え事件 イギリス  1983年5月

「愛情のクロス承認」

1946年に同じ病院で出産し、
病院側の手違いで赤ん坊を
取り違えられた二人の婦人が、
このことを知ったあとも、互いに
連絡し合って、相手の子どもを
自分の子どもとして育て上げ、
子どもたちも互いに「シスター(姉、妹)」
と認め合う“円満な関係” を維持している
ことが英国で評判となっている。

この二人はマーガレット・フィラー
さんとブランチ・リラットさん。
英中部ノッチンガムの病院で出産後、
赤ちゃんを渡されたとき、ともに
“異変”を感じたが、病院側が取り合わず、
取り違えがわかったのは七年もたってから。

しかし、二人は子どもに与えるショックの
大きさを考え、相談のうえ、相手の子を
自分の子どもとして育てることにした。

それから40年——二人の娘は18歳のとき
“事実” を知らされたが、ともに育ての親
と暮らす道を選び、いまではそれぞれ
二人の子どもの親。

このほど、フィーラーさん夫妻の金婚式
に全員そろって出席、久しぶりの再開を
喜び合った。

 

(UP1共同)

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