「愛情のクロス承認」
1946年に同じ病院で出産し、
病院側の手違いで赤ん坊を
取り違えられた二人の婦人が、
このことを知ったあとも、互いに
連絡し合って、相手の子どもを
自分の子どもとして育て上げ、
子どもたちも互いに「シスター(姉、妹)」
と認め合う“円満な関係” を維持している
ことが英国で評判となっている。
この二人はマーガレット・フィラー
さんとブランチ・リラットさん。
英中部ノッチンガムの病院で出産後、
赤ちゃんを渡されたとき、ともに
“異変”を感じたが、病院側が取り合わず、
取り違えがわかったのは七年もたってから。
しかし、二人は子どもに与えるショックの
大きさを考え、相談のうえ、相手の子を
自分の子どもとして育てることにした。
それから40年——二人の娘は18歳のとき
“事実” を知らされたが、ともに育ての親
と暮らす道を選び、いまではそれぞれ
二人の子どもの親。
このほど、フィーラーさん夫妻の金婚式
に全員そろって出席、久しぶりの再開を
喜び合った。
(UP1共同)